/ 8月〈1〉 口腔内疾患や歯科疾患の有無について
こんにちは。8月に入り暑さも日に日に強くなってきています。ワンちゃんネコチャンの体調管理には充分気をつけてあげてくださいね!
今回は歯のことについて取り上げたいと思います。みなさん、歯のことにはあまり気にされない方が多いような気がします。ぜひこの機会に興味をもってみましょう。

口腔内疾患や歯科疾患の有無
歯の異常かな?っと思ったらまず、病院に来院する前に把握しておきましょう。歯の疾患は、さまざまな臨床症状がありますが、口腔内の異常か否かの判断が難しい場合がありますのでいつからなのか、どのような生活習慣なのか、食事やおもちゃの種類、硬いものを齧っていないかなど、何を口にしているのかなどを把握しておきましょう。

口腔内疾患や歯科疾患
現在や過去の病歴、投薬歴
発熱性の疾患(例えば、ジステンバーや細菌感染による肺炎、下痢など)を幼少期に体験していればエナメル質形成不全の原因があるかもしれません。また、鼻炎症状や片側性の鼻出血はウイルス感染や歯周病影響かもしれません。薬物や腫瘍などがあるかもしれません。また、継続している薬剤の影響もあるかもしれません。例えばシクロスポリンやカルシュウムチャネル拮抗剤歯肉増殖症という副反応を起こす可能性があります。

飼育環境
猫で外に自由に出入りしている子は猫免疫不全ウイルス感染症のリスクや交通事故や落下事故などの可能性もあります。また、硬いおもちゃなどを与えていると歯に影響があります。
行動や日常のしぐさの変化
前肢で口をやたら気にする、前足の毛が汚れている、普段触らせてくれる頭や顔、口周りを触らせるのを嫌がる、物を加えなくなったなどの変化があらわれるかもしれません。

現在や過去の病歴、投薬歴
痛みの有無
痛みがあるかないかも重要な目安です。自分で痛いといわないものの、しぐさや悲鳴の有無で判断できる可能性はあります。口に食べ物を入れても出してしまう、食べたそうにするが食べないなどの症状があるかもしれません。

その他に観察すること
体重の減少や口臭の有無、口の周りの汚れを確認します。また、顔をみて、左右で不対象になっていないかをチェックしましょう。頭や顔、口周りを触ってみて痛みはありませんか?ほっぺの少し上あたりが腫れている、膿が出ていませんか。いろんな視点で観察してみましょう。

その他に観察すること
8月〈2〉 口腔疾患で来院したときの病院での検査(非麻酔科)

この記事は2010年8月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
Copyright (C) 2010 Sakai Animal Hospital All Rights Reserved.