/ 10月〈1〉 カーミングシグナル(犬語)について
みなさんこんにちは。季節は秋!少しずつ涼しくなってきて、毎日を過ごすにはとてもいい季節になってきました。今月はカーミングシグナル(犬語)についてお話します。

カーミングシグナル(犬語)について
これまでの研究でオオカミの出すボディーランゲージには他オオカミとの間に起こる攻撃行動を止める為の行動があるといわれてます。不思議と犬はこういったシグナル・攻撃行動をとめる能力はないと思われているようですがそれは大きな間違いです!犬にも同じ能力がありオオカミたちのように争いを避ける社会的なスキルを持っています。オオカミが生活環境においてみせるシグナルが目立つので、犬の出す微細なシグナルを見過ごしてしまうからかもしれません。

ボディーランゲージ
群れで生活する犬はお互いのコミュニケーションの為に言葉「犬語」を持っています。基本的に犬語は、体、耳、顔、しり尾、音、動き、表情などを使ったさまざまなシグナルからなっています。犬が生まれつき持つ能力であるシグナルは、その後の生活上の経験により、失われてしまうこともあるし、強化されることもあります。シグナルは健全な社会構造の維持と、群れの中で起きる対立の解決に使われます。犬たちは衝撃的な場面や怖い状況でも、自分自身を落ち着かせる能力を持っています。何かを静める必要があると感じれば、犬はすぐにシグナルを使います。起きている間は、我々がするのと同じように会話をしているのです。

こういったシグナルの事を「カーミングシグナル」と呼んでいます。シグナルの中で最も注目しなければならないのがこのカーミングシグナルです。犬たちだけでなく猫のようなほかの動物も見れるます。シグナルはすばやい動きのことが多いため、見るためにはしっかりと観察する必要があります。カーミングシグナルとは何なのか、どのように使われるのか。犬が互いに使うシグナルをより深く理解するために研究する事で、私たち人間と犬とのコミュニケーションもはるかに取りやすくなります。なぜならカーミングシグナルは私たち人間も犬とのかかわりの中でも使うことができます。つまりお互いの良い関係作りにとても役立つからなのです。

猫のようなほかの動物もシグナル
10月〈2〉 カーミングシグナルの見方と使い方

この記事は2010年10月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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