坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2012年7月 犬と猫のナゼナニ(2)  
 

 


 
 

質問3 猫にはなぜ、タウリンが必要なのでしょうか?
猫においてタウリンが不足すると、心筋肥大や網膜変性症などを引き起こし、毛づやも悪くなってしまいます。

画像4猫は体内に、タウリンを合成する酵素を持っていません。タウリンは、動物の筋肉や肝臓、肺に分布していますので、猫がねずみを一匹丸ごと食べている分にはもんだいありません。

しかし、キャットフードの原料に動物性たんぱく質を使っていない、あるいは十分な量のタウリンが含まれていない場合には、必要量を添加する必要があります。猫にドックフードを与え続けてはいけないといわれるのは、体内でタウリンを合成できる犬のフードには、タウリンが添加されていないからです。

 

 
   
 

質問 猫はなぜ、あんなに体が柔らかいのでしょうか?
画像5関節、筋肉、靭帯が柔らかいからです。

猫は関節が非常に緩やかで、生まれつき、他の哺乳類よりも筋肉や靭帯(関節を結合する線維組織)がやわらかくできています。脊椎もしなやかです。そのため体の可動域が広く、頭以外であればどこでも、自分の舌を使ってグルーミングできますし、体を丸めて眠ることもできるのです。また、犬に鎖骨はありませんが、猫は退化してはいるものの鎖骨が残っています。ただし、人の鎖骨は肩、胸骨とつながっていますが、猫の退化した鎖骨は固定されていないため、前脚は筋肉だけで胴体に繋がっています。こうしたからだの仕組みのおかげで猫は肩が自由に動くため、走るときの歩幅を広く取れたり、四肢を柔軟に動かして木登りできるなど、幅広い動きが可能なのです。


 
  参考資料 AS  
 

2012年8月 犬と猫のナゼナニ(第2回)

 
  この記事は2012年8月に制作された内容です。  
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