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2014年1月 セキについて |
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まだまだ寒さの厳しい季節が続きます。今回は前回のくしゃみに引き続き、セキから疑われる病気を特集します。
☆心配のないくしゃみ
たまにむせる程度のセキ。単発的にセキをするが続かない。 |
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☆キケン信号のくしゃみ
・喉に何かからんだようなセキをする
・発熱したり、ぐったりした様子でセキをする
・毎日数分以上大きなセキをする
・1ヶ月以上セキが続いている
・朝や夜にたんを出すようなセキをする
・「ガーガー」などの音のセキをする
このようなくしゃみを発見したら…
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◎気管虚脱
症状:
本来筒状の気管が、強度を失い潰れてしまう病気です。空気がスムーズに気管を通らず、悪化すると完全に気管がつぶれ呼吸困難を起こすことがあります。明け方や夜間に数分以上咳き込んだり、「ガーガー」・「ブヒブヒ」のような呼吸音が見られることもあります。
治療:
気管支を広げたり、痰を取るなどの投薬治療を行います。
予防:
急な体温上昇はあまりよくありません。暑さ対策をし、興奮させないようにしましょう。太ると気管が圧迫されつぶれやすくなります。肥満にならないように注意しましょう。
なりやすい犬のタイプ:
チワワ・ポメラニアン・ヨークシャテリアなど |
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◎慢性心不全 症状:
加齢や先天的な原因で心臓の機能に傷害が起こり、酸素や栄養分を含んだ血液が全身に循環しない病気です。朝や夜にたんを出すようなセキをしたり、苦しそうに呼吸をするなどの症状がでます。悪化すると死にいたることもあります。 治療:
内服薬で症状を抑えます。
予防:
シニア犬は特に心臓の機能が衰える心配があります。半年に1回のペースで健康診断を受けましょう。早期発見につなげるためセキが出たり、呼吸が乱れやすいなど症状が見られたら早めに受診して下さい。
なりやすい犬のタイプ:
シニア犬・小型犬 |
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今回紹介した病気のほかにも伝染病からくるせきもあります。混合ワクチンを打ち予防をしっかりしてあげましょう。
雪の舞うこの頃ですが、散歩の時は足元に十分ご注意ください。幸福に満ちた一年となりますよう、心から祈っています。 |
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この記事は2014年1月に制作された内容です。 |
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