坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2014年12月 猫の慢性腎臓病と治療について  
 

 なかなか早期に発見することが難しい腎臓病…一緒に過ごすことが多いこの時期に、愛猫の様子をしっかり観察してみましょう。今回は、かかったらどうなる?助けるにはどうする?猫の慢性腎臓病と治療を特集します。

 
     
  猫イメージ猫の慢性腎臓病とは?
 血液をろ過していらないものを取り出し「尿(おしっこ)」をつくる。そんな大切な腎臓の機能が徐々に低下する「慢性腎臓病」。高齢の猫では死因の上位を占めるこわい病気です。発症のリスクは、おおよそ7〜8歳ごろから急速に高まると言われています。

 
     
  慢性腎臓病の進行と症状イメージ  
     
 

猫イメージ慢性腎臓病の特徴について
○特定の原因がない
○予防的な対応がとりにくい
○症状が分かりにくい    
○高齢化による変化と混同されがち
○症状に気づいた時には腎臓の機能が7割以上失われていることが多い

 残念ながら、失われた機能が完全に回復することはありません。早期に治療を開始することで進行を遅らせることができます。

 
     
  猫イメージ主な治療方法について
1.療法食
 リン、たんぱく質、ナトリウムなどを抑えた食事です。早期に推奨されることが多いです。

2.ACE阻害剤
 血管を広げて血液を流れやすくするお薬です。

3.吸着炭
 尿毒症物質を吸着して便と一緒に体外に排出する効果があります。
 
4.輸液
 脱水しがちな腎臓病の猫に水分や電解質を補給します。

 
     
   1年も残すところあと僅かとなってまいりました。健やかな新年をお迎えになられますよう、スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。  
     
  この記事は2014年12月に制作された内容です。  
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