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              2011年2月 慢性腎不全の主な症状(2) NEW | 
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               慢性腎不全の主な症状 
               
               慢性腎不全とは、さまざまな原因によりネフロンが70%以上消失した病態です。腎機能の低下により、老廃物(尿毒素)が体内に溜まった状態を「尿毒症」といいます。尿毒症は、食欲不振や消化器症状(口内炎、嘔吐、下痢など)神経症状(痙攣など)のような、さまざまな症状を引き起こします。 
               
               また、慢性腎不全の症例では、水分調節機能が低下します。そのため、必要な水分まで二尿中に排泄されることになり、結果として脱水を引き起こします。脱水によりのどが渇くため飲水量は増えますが、それ以上に水分を排泄するため、脱水はさらに進行します。脱水が引き起こされると、体内の血液量も減少するため、腎臓へ流れる血液量が減少し、慢性腎不全はさらに進行します。 
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              慢性腎不全の診断にどんな検査が必要か 
               
               血液検査 
血液尿素窒素(BUN) 
               BUNは血液の尿素の量を表しています。食物の消化の過程でつくられたアンモニアは、肝臓で毒性の低い尿素に合成されます。尿素は腎臓を介して尿中に排泄されますが、腎機能の低下に伴ない血中の濃度が上昇していきます。 
               
クレアチニン(Cre) 
               Creは筋肉由来の窒素化合物で、尿中に排泄されます。しかし、その産生・排泄ともにBUNほどは腎臓以外の要因に左右されないので、腎機能の評価に有用です。したがってCreが上昇していたら、腎機能は何らかの原因によって50%以上障害を受けていると解釈されています。 
               
電解質・血液のpH・カルシウム・リン 
               BUNやCreなどの腎指標が異常値を示した場合、ナトリウム、カリウム、クロールなどの電解質、血液のpH、カルシウム、リンについても検査し細かいデーターの情報を得る必要があります。 
               
              尿検査 
               尿検査は血液検査と同様に、日々の診察で行うことが多い検査です。膀胱炎や膀胱結石の診断、治療の経過観察として行うことが多いのですが、慢性腎不全の診断にも有効です。 
               
尿比重 
               尿比重は尿の濃縮程度を示しています。水を1000としたときの尿の濃さを数値で表したもので、腎機能を評価するときに重要な検査項目です。 
               
タンパク尿 
               タンパク尿には腎前性、腎性、腎後性タンパク尿があります。タンパク尿が認められた場合、それが腎性か否かが、慢性腎不全の診断においてとても重要です。 
               
              X線検査 
              単純X線検査では腎臓の位置関係や大きさ、形状、腎臓結石などを観察します。 
               
              超音波検査 
超音波検査では直接腎臓を断面画像としてみることが出来ます。腎臓の大きさや形状、内部の結石、のう胞、腫瘍などの観察が可能です。 | 
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              そのほかにも腎臓腫瘍が疑われた場合は腎生検やCT検査、試験的開腹を行う必要があります 
 
来月は治療方法をお話します。 
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               参考資料AS | 
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              2011年2月 腎臓の病気について(1) | 
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              この記事は2011年02月に制作された内容です。 | 
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