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診察室日記 |
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2011年3月 慢性腎不全の主な症状(1) NEW |
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慢性腎不全の治療
慢性腎不全の治療は治癒させることは難しく進行状況を遅らせることと毎日の生活の質を向上させることにあります。 |
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食事療法
食事中のたんぱく質とリンの制限が、慢性腎不全初期の動物に対して進行を遅らせる効果があります。たんぱく質は機能が低下した腎臓では代謝できないため高窒素血症の原因になります。高リン血症は腎臓の損傷を引き起こします。食事療法は各メーカーから販売されている療法食が推奨されています。
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輸液療法
慢性腎不全の症例では脱水が進行することによりさらに症状を悪化させます。動物は食事からも水分を取り入れていますが食欲不振にになると脱水が進行していくケースが多くあります。輸液療法は、非経口的に水分を体内へ補給することにより脱水の進行を改善し、慢性腎不全の悪化を遅らせます。輸液療法は皮下点滴と静脈点滴にわけられます。
エリスロポエチンを使用
慢性腎不全の症例では腎臓のエリスロポエチンの産生量が不十分となり、進行性の貧血を引き起こします。貧血は嗜眠や食欲不振の一因となります。
経口吸着剤
経口吸着剤は、高純度の多孔質炭素からなる球形微粒子の経口吸着炭です。消化管で分泌または腸管内で産生される尿毒素を吸着し便とともに排泄します。
ACE阻害剤
ACE阻害剤は慢性腎不全の治療においてもっとも使用されている血圧降下剤です。腎不全に伴う高血圧を改善するだけではなく、糸球体ろ過量の改善、抗たんぱく尿効果、臓器保護作用などがあります。 |
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2011年3月 慢性腎不全の予防(2) |
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この記事は2011年03月に制作された内容です。 |
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