坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2011年3月 慢性腎不全の予防(2) NEW  
     
  企画記事慢性腎不全は早期発見、早期治療が予後に大きく影響します。
適切な水分を定期的に摂取し、排尿回数を増やすことで腎臓を保護することができます。

人と違って動物は、予防のために自分で飲水やトイレの回数を増やすことができません。
適切な飲水をうながすためにも適切な運動が必要です。犬は散歩の回数や遊びの回数を増やし、猫では遊びや環境内での移動を利用した上下運動ができるようにします。

飲水はいつでもできるように、毎日新鮮な水を用意しておくことが大切です。特に猫は飲水にこだわりを持っていることがあります。ぬるま湯や流れている水を好むこともあります。その子の好みを理解しましょう。企画記事
排尿は我慢させないように散歩の回数に注意しトイレを清潔に保ちます。特に猫はトイレの状態によっては排泄を我慢してしまうのでそれぞれの好みにあったトイレを用意してあげましょう。トイレの大きさや場所、個数、砂の種類などに注意しましょう。

食事に関しては、栄養バランスが整ったフードを与えることが理想です。

また、身体の変化を知るためにもブッラシングすることも大切です。身体も清潔に保ちましょう。

 
   
  皮下点滴と静脈点滴のメリットとデメリット
企画記事
皮下点滴
皮下点滴のメリットは通院で短時間に行えることです。デメリットは慢性腎不全の末期においては循環が悪くなる影響もあり、皮下点滴の吸収不全がおこる可能性があることです。
また、慢性腎不全末期の症例では皮膚が弱くなるケースがあるため、皮下点滴時に皮膚を損傷してしまうことがあります。皮膚の状態を観察することも大切です。

静脈点滴
静脈点滴のメリットは動物の状態に合わせて点滴の流速を調節し、24時間行えることです。
また、ほかにも治療に必要な薬剤投与を迅速に行うことができます。
デメリットは入院する必要があるため動物にストレスがかかることです。
入院治療では静脈点滴は完治するための治療ではなく、食欲を少しでも改善し通院による皮下点滴に切り替えることを可能にするためのものです。
入院によって動物にストレスがかかることや、状態が急変し病院でなくなってしまう可能性があることもあります。

 
 
どうでしたか?この病気はみなさんの日ごろの観察で早期発見できることができます。
少しでもおかしいと思ったら動物病院に来院しましょうね!
 
     
  2011年3月 慢性腎不全の治療(1)  
  この記事は2011年03月に制作された内容です。  
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