坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2012年3月 C-barqの今後の展開に向けて  
   
 

飼い主さんの利用のステップとしては4段階で結果表示まで可能です。また、簡易解析結果を閲覧後に、有償サービスを選択するかどうかを選ぶことができます。また、問題があった場合は、かかりつけ設定で、診断や治療を行ってもらいたい動物病院、訓練所を選択することとなります。


 
   
  画像4

今後の展開に向けて
C-barqに蓄積された犬の行動データーは多面的に活用することが可能です。その活用方法として以下の計画を立てています。C-barqで得られた犬の気質データーを社会に還元するシステムの開発を予定しています。犬の問題行動の発症や飼育放棄の原因の1つに、不適当な犬種選びがあります。

従来犬種選びについては、客観的な生活への適合性は提供されてはいません。書籍や雑誌でも犬種が作成された経緯や大まかな特徴が掲載される程度でした。つまり、犬との共生を中心に考えた犬種の選択システムは存在していませんでした。そのため、犬の飼い主の関係が不適化してしまうケースがあり、十分な訓練や運動が出来ない飼い主、さらには飼育が継続できずに飼育放棄してしまう飼い主などの出現につながります。この問題を解消すべくC-barqで得られた犬種の気質データーを核に飼育環境などの飼い主側の属性は加味しながら、人と犬のマッチングシステムを開発する予定です。

画像5参考までに、これまで日本で得られたデーターを代表的な犬種別に比較しました。見知らぬ人への攻撃性に関して、チワワ、ミニチュワ・ダックスフンドのスコアは高いものとなっています。また、トイ・プードルでも比較的高めの数値です。実はこの3犬種は、現在国内でもっとも多く飼育されている犬種であり、実にJKCに登録されている犬の6割がこの3犬種で占められています。これれの人気犬種がかならずしも飼育しやすいものではないことは一目瞭然です。このようなマッチングシステムを展開できれば、今後の犬の福祉や遺棄動物の軽減、さらにはより充実した獣医医療の貢献に役立つでしょう。

 
   
 

最後に
C-barqは犬の科学的な行動評価に有益な利便性の高いシステムとなっています。本システムは犬の理解を促すだけでなく、より良い共生にむけた助けとなり、また人と犬の福祉にも貢献することが期待されます。これを機会にみなさんもC-barq導入を検討されてみてはいかがでしょうか?



 
  参考資料 inforvets  
 

2012年3月 犬の行動特性を科学的に知る!C-barqとは(2)

 
  この記事は2012年3月に制作された内容です。  
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