坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2012年2月 犬の行動特性を科学的に知る!C-barqとは  
   
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行動を測定し評価するものさし
C-barqは2010年10月10日に使用を開始した、インターネットを介した犬の行動解析システムです。日常の生活における犬のしぐさは多様で愛情や愛着を示す行動もあれば、嫌がるような行動、不安や恐怖に怯える行動、攻撃的な行動、興奮したり、おとなしすぎたり、小さな動物を追いかけたり、ときには何をしているのか理解に苦しむものまで、実にさまざまな行動を示します。犬の示すこれらの行動が、はたして正常なのか異常なのか、どこに問題があるのか、何にどのように対処すれば改善するのかなど、これらの疑問に科学的に答えられる方法はこれまで存在しませんでした。つまり、今までは犬の行動を経験的に評価していたことになります。これに対して、C-barqは蓄積された犬の行動データーをもとに、統計学的な手法を用いて犬の気質を抽出し、科学的な視点を介してその測定および評価ができる、いわば、行動を測定するものさしとして機能するシステムなのです。

 
   
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C-barqの機能
行動を客観的に評価する軸を抽出

これまで、犬の行動について客観的な指標を用いて分類評価する手法やシステムは存在していませんせんでした。加えて、問題行動を評価する軸(診断名)を臨床の現場に依存していたという経緯があり、評価軸や診断名の統一すらなされていませんでした。犬の攻撃行動を例にとると、防御性の攻撃行動や縄張り性の攻撃行動と表現される状況でした。これに対してC-barqは統計学的手法により13の気質を抽出しており、この評価軸を用いて、個々の行動の評価が可能です。たとえば飼い主に対して尾を丸めこみながら唸るといった行動がある場合、これまでは、それが不安の表出か、攻撃性の表出か、深刻度はどの程度かを知るには経験が必要でした。対してC-barqは複雑な問題行動を持っている場合にも、抽出された評価軸を用いることで、その重篤度がどの程度であるかについて、ただちに数値化して理解することが可能です。

 
   
 

気質を数値で把握する
これまでの行動治療などの専門的な治療においてすら、その問題行動の重篤度を測る基準を確立できず、その後の治療効果の有無を数値化して示すことは困難でした。C-barqは統計学的手法により評価軸となる13の気質を抽出しており、この13の気質について数値で把握する、つまり客観的に測定し把握することができます。

 
 

2012年2月 C-barqについて

 
  この記事は2012年2月に制作された内容です。  
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