坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2014年2月 巨大結腸症について  
 

暦の上では立春といえ寒い毎日が続いております。寒いときはもともと便秘気味な子が運動不足からさらに便秘に!そんな症例が増えてきたので、治療しても繰り返しやすいネコちゃんの病気のひとつ「巨大結腸症(きょだいけっちょうしょう)」を特集します。

 
     
 

☆巨大結腸症とは…
レントゲン1ウンチが大腸の一部である結腸にたまる病気です。ウンチがたまると石のように固まり、自力で排出できなくなるので、ウンチの回数や量が減ります。浣腸剤の注入や腸の一部切除を行って、たまった便を出しても慢性化するので、その後も投薬や食事療法が必要です。日ごろから便秘にさせないことが予防になります。


 
     
 

レントゲン2◎早期発見のためのチェック
・ウンチの量や回数が減っていないか?
・食欲が減っていないか?
・嘔吐していないか?
・トイレで気張っているのに何も出ていない時はないか?
・トイレに長時間座り込んでいないか?
・ウンチをする時に変な声で鳴いていないか?

 

 
     
  レントゲン1◎予防として今からできること
トイレを清潔に保つ
   トイレが汚いと排泄をしない・我慢するネコちゃんがいます。
水を飲ませる工夫をする
   水のみ場を数箇所設け充分に飲ませるように。また容器や場所などの環境づくりや、こまめに水を取り替えて新鮮に保ちましょう。水分が多く含まれるウェットフードを与えるのもいいでしょう。
食物繊維が多いフードを与える
  ふだん便秘になりがちなら食物繊維の多いフードに替えてみる。

 
 
運動をさせる
  じゃらしおもちゃを使ったり、猫タワーを置いたり、適度に運動できる工夫を。
おなかに手を当ててマッサージをする
  「の」の時を描くようにおなかをさすると、腸に刺激を与え、排便を促す効果も。強くしすぎたり、無理強いするのは控えて。
 
     
 

次回も寒い時期にかかりやすい病気「尿路結石症」を特集します。

 
  この記事は2014年2月に制作された内容です。  
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