坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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診察室日記
診察室日記
  2015年1月 ストレスが招く病気や症状について  
 

 ペットも過度なストレスは万病のもと。とくにワンちゃんは、その場の雰囲気を読める賢い動物。それゆえストレスを受けやすいと言われています。ストレスでどんな病気や症状が出るかを知り、愛犬のストレスからくる病気の予防に努めましょう。

 
     
  ★ ストレスから起きる病気について  
     
 

犬イメージホテルに預けられる・急な寒暖の差などの、愛犬にとって「突然起こりすぐには終わらないストレス」
→下痢や血便などの腸炎
 ストレスを感じると体に悪い働きをする悪玉菌が増殖して腸内の細菌バランスが崩れ、その結果、軟便や下痢から始まり水様血便まで起こします。ホテルやトリミング店から帰ってすぐは、ストレスから水をよく飲むようになります。お水の与えすぎは下痢を助長するので控えめに。

   

犬イメージ飼い主さんの留守中に怖いことがあった、地震が続くなど、「トラウマになるほど鮮明に印象に残る強いストレス」
→不安症や分離不安
 強烈な恐怖体験や、緊張状態が続くと強いトラウマを抱えた状態に。過去のストレス体験と条件が一致すると途端に心理的不安にかられ、過剰に吠えたり、咬んだり、パニックになって物を壊したりしてしまいます。不安症の中で、飼い主さんと離れることに病的に不安を感じるのが「分離不安」です。常に飼い主さんの後ろをついて回り、留守番時に異常な行動をします。

   

来客が続いた、苦手なトリミングなど、「突然起こりすぐには終わらないストレス」
→嘔吐や食欲不振などの胃炎
 胃は自律神経によって意思とは関係なく動く臓器です。自律神経は心的ストレスの影響を受けやすいため、胃の働きがコントロールできなくなり空腹なのに胃酸が分泌され黄色い胃液を吐くことが。

   

犬イメージ毎日の長い留守番、引越しなど「じわじわ続くストレス」
→しきりに体をかいたりなめたり、皮膚が赤くなるなどの皮膚炎
 もともと皮膚には水分を保持したり、外からの菌などの侵入を防ぐバリア機能があります。ストレスがかかると、このバリア機能が低下し乾燥してかゆくなり、かいたことがきっかけで傷つき皮膚炎に。

   

運動不足、体罰を受けているなど「慢性的な不安・恐怖からくるストレス」
→すぐうなる・噛むようになるなどの攻撃症
 積もり積もったイライラや、恐怖体験から学習した結果、ストレスから自分を守るために、先にストレスを与えてくる相手を攻撃する、あるいは反抗的な態度をとるようになります。

   

ふれあい不足、運動不足など「弱いストレスでも毎日続くと大きなストレス」
→どんなに与えてもごはんをほしがる、太っているなど肥満症
 
ストレスによって食欲が増進し、与えれば一日中でも食べ続けそうな異常な食欲になります。遊びや散歩が不足しているなど、生活でほかに楽しみが少ないと太りがちに。

 
     
  ★ ストレスで悪化するおそれのある病気  
     
 

犬イメージ気温の変化・ハウスの位置が変わったなど「すぐに解消できない、継続的なストレス」
→体をかく、皮膚が赤くなるなどのアレルギーの悪化
 ストレスでIGE抗体(免疫グロブリンE)が増えることが原因。IGE抗体は、アレルゲンに対する反応を強める作用があり、結果アレルギーが悪化してしまいます。

   

気温の変化・生活スタイルの変化など「長い間続く、逃げられないストレス」
→セキが出る、少し動いただけで息切れするなどの心臓病の悪化
 ストレスがかかると血管が収縮し血圧が上がります。もともと心臓に持病があると、血圧が上がることで持病が悪化することが考えられます。明け方にセキをする時は心臓病の可能性が高いです。

   

犬イメージ急な気温の変化・運動不足・体の不調など「すぐには終わらない、毎日続くストレス」
→呼吸が速い・元気がない・発熱を伴う肺炎の悪化
 シニア犬や何らかの持病がある犬はもともと肺や気管支が弱い状態の子が多いです。そこにストレスがかかると、さらに免疫力が下がり感染性の肺炎になることが。重篤化し死に至るケースも。

 
     
   ちょっとしたストレスは、退屈な毎日を送りがちな現代の犬にとっていい刺激になりますが、過度なストレスは上で紹介したように体や心の病気を招く危険があります。そこで、次回は愛犬を病気から守るためのストレス軽減法をご紹介します。  
     
  この記事は2015年1月に制作された内容です。  
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