坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2015年2月 ストレスが招く病気や症状について2  
 

 前回に引き続きペットに対するストレスの危険を特集します。
今回は愛犬を病気から守るためにやっておきたいストレス軽減法です。

 
     
  ★ ストレス軽減・対策について  
     
 

犬イメージケース1
慣れない場所でひとり、飼い主さんと会えない…
→ひとりぼっちストレス対策
・預ける方に愛犬の性格を伝えておく 愛犬の苦手なこと、好きなことを伝え、それに配慮してもらおう。
・愛犬の好きなおやつ・おもちゃを持っていこう
 食べ慣れている好物のおやつや、好きなおもちゃで遊ぶことで、飼い主さんに会えない寂しさや、ひとりぼっちの心細さや不安を取り除くことができます。
・あらかじめ持参するマットを準備しておこう
 自宅でかいでいる慣れたにおいをかぐことで不安が減り、落ち着くことができます。

   

犬イメージケース2
寂しい、心細い、退屈…
→留守番ストレス対策
・少しずつ留守番に慣れさせよう
 あらかじめ留守番の練習を。最初は20〜30分くらいの留守番から始めて。それが平気なら少しずつ時間を延ばして。
・とにかく留守番前に疲れさせよう
 留守番中に、寂しいと感じる時間が短いほど愛犬のストレスは少ないです。それには、留守番中に寝ている時間を長くするのが手。散歩や遊びなどで疲れさせてから留守番を。

   

犬イメージケース3
警戒心、緊張がたまる…
→来客ストレス対策
・お客様におやつを与えてもらい食べなければ離れさせよう
 おやつでその人に対しての警戒心が弱まり、ストレスも軽減します。ただ、おやつを食べられないほどにこわがっている時は、無理に食べさせようとせず離して。
・避難できる場所をつくっておく
 あらかじめ逃げ込める場所を作っておくと愛犬も安心。避難場所はお客様から見えない、触れない場所が適しています。

   

犬イメージケース4
ふれあい不足・触りすぎ・日々の体罰…
→接し方ストレス対策
・1つい叱ってしまったあとは、遊びや指示しつけでフォロー
 反射的に怒鳴ってしまい愛犬が恐怖で震えたり、隠れるなどしたら、そのままだと悪い印象を引きずりストレスになるので、ほめるなどのフォローを。
・スキンシップをとるように心がける
 人と暮らしている犬にとって、飼い主さんに相手してもらえないことは悲しく寂しいことです。忙しくても毎日向き合う時間をつくりましょう。散歩もスキンシップのひとつ。散歩中に話しかけたり、遊びを取り入れるとさらに◎
・体罰は絶対×
 威厳を保とうと、叩いたり・物を投げるなどの体罰は、飼い主さんが思っている以上に恐怖心を与え、飼い主さんの存在自体がストレスになってしまいます。
・愛犬がうっとうしがっているときは、しつこくしない
 「目をそらす」「その場から離れる」など、愛犬からの「やめてサイン」が出ているのに、しつこくなでたり、かまうのは愛犬の負担になってしまいます。
・家の雰囲気が悪くなる家族ゲンカは控えて
 犬はその場の空気を読む生き物なので、家族が目の前でけんかをしていると、それだけでストレスになります。

   

犬イメージケース5
近所の工事・雷・花火…
→外音ストレス対策
・好物のおやつを使って気になる音をまぎらわそう
 外の音に対する恐怖心や緊張、不快感といったストレスを、大好きなおやつで気をそらせます。音を気にしながらも、おやつを食べられるようならストレスは軽減されている状態です。
・日ごろから小さな音から、いろいろな音に慣れさせよう
 愛犬が苦手な音を録音し、日ごろから少しずつ慣れさせます。音を気にしなくなったらボリュームを徐々に上げていきましょう。
・指示を出して気をそらしてみましょう
 指示に集中することで、外の音が耳に入りにくくなります。決して難しい指示ではなく、愛犬が得意な指示を出し飼い主さんの方に集中するようにしましょう。

 
     
   このように愛犬はいろいろな場面・状況でストレスを感じています。
ストレスから愛犬が病気になってしまうことは、飼い主さんにとっても大きなストレスになるので、少しでも参考になれば幸いです。
 
     
  この記事は2015年2月に制作された内容です。  
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