坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2015年6月 おだやかな性格の犬に育てるヒント  
 

 おだやかなワンちゃんは誰からも好かれ、飼い主さんも鼻高々!そんなワンちゃんに育てるヒントをご紹介します。

 
     
  まず…おだやかなワンちゃんって?  
     
 

興奮しすぎない、ムダ吠えをしすぎない、噛まない

どんな時も飼い主さんの指示に従って動ける
他の犬や人に対して、落ち着いて接することができる
おおらかで、苦手なこともある程度がまん出来る
   
 
  ポイント1 散歩であり余るエネルギーを発散させよう  
  散歩は絶好のチャンスお家の中で生活している犬にとって散歩は一番のエネルギーの発散の場。見るもの、におい、音など、五感を刺激され心身ともに程よい疲労感が得られるので家で落ち着いて過ごすことができます。また、散歩は多くの犬や人に出会う絶好のチャンス。  
  ポイント2 メリハリをつけて不安がらせないようにしよう  
  常に飼い主さんと一緒にいる犬ほど、少しでも注目されないと飼い主さんの気をひこうと、吠えたり、おねだりをしたりするようになります。これでは、犬も人も心安らぐ暇がありません。忙しい時におねだりされたら無視をして!無視もコミュニケーションのひとつで、「今はダメ」と伝えることができます。同じことを繰り返すうちに、かまわなくても落ち着いて穏やかに過ごせるようになります。  
  ポイント3 たとえ興奮してもオスワリで落ち着けるようにしよう  
  オスワリが出来るようにまずはオスワリだけはどんな状況でも出来るように、いろいろなシーンで練習しましょう。いつでもオスワリが出来る犬なら興奮もさめやすくなります。  
  ポイント4 犬だけに集中する時間をつくることにより飼い主さんへの安心感が増します  
  飼い主さんとのふれあいが少ない犬ほど、かまって欲しくて要求吠えをしがち。ずっとなでられ続けるより5分ほど集中してふれあうほうが、メリハリがついて幸せ度がアップ!  
  ポイント5 ハウスは静かな場所におき、落ち着ける居場所作りを  
  犬は周囲の音や動きを常に意識しています。休む場所が騒がしいところにあると常に警戒中になり、安心して休めずイライラの原因に。ドアや窓から離れたところにハウスを置くようにしましょう。また、ハウスの近くで遊ぶと、落ちつく場所と興奮していい場所が混在し、ハウスの中でも休みにくくなることも。  
  ポイント6 ひとりで過ごす時間を作り自立心を養おう  
  常に飼い主さんと一緒だと、依存しすぎるようになり、いざひとりになったときに不安で落ち着かなくなります。同じ家にいても、別々の部屋で過ごす時間を作ることで、自立心を養いましょう。  
  ポイント7 ごはんは小分けに与えて心とおなかを満たしましょう  
  空腹はイライラのもと!そこで時間に余裕がある休日だけでも1日分のごはんを4〜5回など小分けにして与えることにより、何度もごはんを楽しめ、満腹感も長持ちします。  
  ポイント8 まめに外に連れ出してリフレッシュさせよう  
  蚊についてたとえ数分でも家の中では味わえない刺激をうけたり、気分転換になり家では落ち着きやすくなります。犬にとっては、玄関一歩出れば縄張り外。ドアの外で家族のお見送りをするのでも充分刺激になります。  
  ポイント9 他人に「いいこと」をしてもらい友好的な犬にしよう  
  散歩中、声をかけてきてくれた人におやつを渡し、与えてもらいましょう。他の人だけに与えてもらう特別なおやつを用意すると、よりいい印象を与えられます。  
  ポイント10 同居犬同士の優位を尊重し、争いを避けよう  
  同居犬がいる場合は飼い主さんが平等に接することが、かえって犬同士の争いを招くことになります。どちらの犬が甘えてくるか、先にハウスに入るかなどを見て優位を見極め、優位の犬を優先して。ほかの犬がかわいそうに思えますが、犬同士納得した関係。ストレスは感じていません。  
     
  次回からは女の子のワンちゃんと上手に付き合うポイントをお話しします。梅雨で運動不足になりがちですが、体にはくれぐれもお気を付けください。  
     
  この記事は2015年6月に制作された内容です。  
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