坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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  2018年4月 肥満について  
 

 今年は本当に雪が大変でしたね…ワンちゃんのお散歩も満足にできる状況ではなかったご家庭がほとんどではないかなと思います。冬は気候条件から外出が減りがちになり、ワンちゃんネコちゃんと過ごす時間が長いですが、その分おやつをあげてしまってはいませんでしたか?「あの目で見られると、ついあげちゃうんだよね…」というお話しをよく耳にします。そこで、今回は『肥満』についてお話しします。

 
     
 

ほんの少しの体重増加?

 

 例えば、8kgの体重のワンちゃんが9.2kgになったとします。「たった1.2kgじゃない?」と思われるかもしれませんが、これを人間に置き換えてみると…なんと、56kgの体重だった人が64.4kgになってしまった事に!8.4kgの増加…自分の体重がそうなったらと思うと、ゾッとしませんか…?

   
肥満のリスク
   「多少シルエットがふっくらしている方が可愛い」というふうに、肥満を軽く見ていませんか?人間と同じで、ワンちゃんやネコちゃんにとっても肥満は万病のもと!様々な病気を誘発することがあるのです。
  肥満のリスク
   
どうして太るの?
 

 ワンちゃんにしてもネコちゃんにしても、肥満は飼い主さんの食べ物の与え過ぎと運動不足が主な原因です。特にワンちゃんはオオカミ時代の名残から、基本的に与えれば与えただけ食べてしまいます(もちろん個体差はあります)。
 その他にも生活習慣、飼育環境などによって肥満になるケースが多く見られます。
 人間にも太りやすい体質の人がいるように、ワンちゃんにも「太りやすい体質の犬種」があります。

  太りやすい体質の犬種
   
太りやすく、痩せにくい体質をつくっていませんか?
   もちろん親犬からの遺伝や犬種特有の体質もありますが、子犬・子猫の成長期の肥満が将来の体質を決めると言っても過言ではありません。
 子ども時代(成長期)は、おとな(成犬・猫期)とは違って脂肪細胞の数自体が増えます。よって、「通常の成長をした個体」と「必要以上のカロリーを摂取して成長した個体」では、脂肪細胞の数が異なってしまうのです。
 さらに成犬・成猫期に必要以上のカロリーを与えると今度は細胞のサイズが大きくなり、太りやすく痩せにくい体質ができあがってしまいます。
  脂肪細胞の数
 
     
   2018年4月 肥満について(2)

 
  この記事は2018年4月に制作された内容です。  
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