/ 8月〈1〉 ぶどう膜炎と緑内障
いよいよ夏本番です。暑くなると動物たちにも冷たいものをあげたくなりますが、冷たいものを食べすぎてお腹を壊さないように気をつけてくださいね!
今月は眼科のお話をしたいと思います。今回のテーマはぶどう膜炎と緑内障についてお話します。

ぶどう膜炎とは
ぶどう膜炎とはぶどう膜の炎症(虹彩、毛様体、脈絡膜、この部位の炎症)のことをいいます。前部ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)、後部ぶどう膜炎(脈絡膜炎)、汎ぶどう膜炎(前後部)などがあります。

ぶどう膜炎の眼

原因
角膜や結膜の炎症による二次的なもの
細菌、ウイルス、外傷、真菌などによるもの
免疫が関係するもの
白内障後二次的に
原因不明などがあります

症状
ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)に炎症がおこると白目に強い充血、目をショボショボする、ひとみ(瞳孔)の縮小、視力の問題などの症状を示します。

治療方法
目の痛みや炎症を抑える内服薬、点眼液などを使用します。

ブドウ膜炎による縮瞳
ブドウ膜炎による右目の縮瞳

正常な左瞳孔の大きさ
正常な左瞳孔の大きさ
院長の一言
ぶどう膜炎の中で最近よく診る症例として、白内障を放置することにより持続的にぶどう膜炎になっているクランケをよく診ます。(水晶体誘因性ぶどう膜炎)
その後、網膜剥離や緑内障に移行するパターンも多くどうも多くの飼い主さんと接していると、白内障を軽視している方が多いように思われます。すなわち白内障が始まれば他の眼疾患も始まっているぐらいの気持ちを持っていてほしいと思います。

8月〈2〉 ぶどう膜炎と緑内障

この記事は2008年8月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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