/ 9月〈1〉家での日ごろからのデンタルケア
2回に渡って口の中の検査方法を紹介しましたが、家での日ごろからのデンタルケアがとても大切です。人では喫煙やコーヒーなどの摂取が歯周病の発生や着色の原因となります。野生動物は被毛や骨のある獲物に噛み付いて捕獲摂取しているためか、汚れや歯周病は少ないといわれています。食物に関しては、缶詰よりドライがよいとか、形態に工夫をこらして汚れを落とす(つきにくくする)など色々なアイデア提唱され市販されています。

食物での予防ケア
フードメーカーも、フードの粒の形態や大きさ、配合成分などで、汚れが落ちる、付きにくいという宣伝をしてきます。もちろん嘘ではありませんが、究極は歯磨きをしていただくのがベストでしょう。人でブラッシングせず、歯磨きガムやデンタルリンスでくちゅくちゅだけで終わりという人は少ないはずです。
犬
歯石だらけの口で飼い主さんの顔を舐めて欲しいでしょうか?人では自分の口臭は感じにくいわけですが、犬もおそらく自分の口臭は認識していないのではないでしょうか?
犬が飼い主さんに近づいてきたときに飼い主さんが嫌な顔をした、顔をそむけた、逃げるような態度をとったなどの拒否サインをだしてしまっているのはよくないですね!
人の赤ちゃんや幼稚園児と同じです。
最後は親が磨いてあげないと歯磨きはできないでしょう。
猫
いかがでしたか!簡単に口の中といってもいろんな病巣が隠れている可能性があります。
なかなか口の中を見せてくれないから難しいと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、そのままにしておくことは動物自身の健康を損ねることになりかねません。
出来る限りがんばってみましょう!
また、何か異常を感じたら早めに動物病院に来院しましょう。

参考資料AS

猫
9月〈1〉 口腔疾患で来院したときの病院での検査(麻酔科)

この記事は2010年9月現在制作された内容です。記載内容は予告なく修正、変更を行なう場合が有ります。
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