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2015年3月 病気を媒介するおそれのある虫について |
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朝夕はまだ冷え込みますが、日差しは春めいてきました。愛犬とのお散歩が楽しい季節です。今回からは病気を媒介するおそれのある「虫」に注目してみます!第1回目はマダニを特集します。 |
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マダニとは… |
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様々な動物の血を吸います。病気の動物の血をマダニが吸った際に病原体がマダニにうつり、さらに他の犬や人を吸血することで感染が拡大。マダニは一度寄生すると数日〜2週間ほどかけて吸血します。充分に吸血すると体が数倍にふくらみ、肉眼でもはっきりわかるようになります。高温多湿を好むマダニは草が生い茂った場所に生息します。近所に散歩へ出かける時も注意が必要です。 |
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マダニを手で無理に取ると、口の部分が犬の皮膚の中に残ってしまうことがあります。無理に取らず受診もかねて病院へ。耳や目、おなかなど草むらに入った時に草に接する部分に多く寄生します。 |
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マダニによるおもな病気 |
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バベシア症
マダニの体内に潜むバベシア原虫が犬の血液中へ感染し、発症します。発症すると、食欲や元気がなくなり、貧血・黄疸・発熱などを起こします。感染すると完治が難しく、症状が急激に悪化すると死に至ることも。ただし、人には移ることはありません。 |
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ライム病
ボレリアという病原菌をマダニが媒介することで起きる感染症。感染すると、関節炎などにより足を引きずるようにして歩くことがあります。マダニから人にも感染する病気です。 |
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虫対策 |
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駆除薬を定期的に!
病院で処方する動物用医薬品の駆除薬を定期的に投与することが重要です。きちんと投薬していれば、万が一ノミ・マダニがついても一時的で、徐々に体から虫が落ちます。 |
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生活環境を清潔に!
犬が生活しているところをこまめに掃除し、ノミ・マダニの温床になるホコリや毛を除去しましょう。また、ベッドやケージなど洗えるものは定期的に洗って、天日干しをしましょう。 |
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今回はマダニについてでしたが、来月はさらに厄介な「ノミ」についてお話します。花冷えの頃は体調を崩しやすいものです。愛犬・愛猫の体調もお気を付けください。 |
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この記事は2015年3月に制作された内容です。 |
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