坂井獣医科 Sakai Animal Hospital
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診察室日記
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  2015年9月 女の子のワンちゃんと上手に付き合うポイント その3  
 

 最後3回目となりました女の子のワンちゃんの体と心の変化についてお話します。

 
     
  大きな変化の時は…  
     
 
1.

発情

2. 妊娠・出産
3. 避妊手術…今回は「避妊手術」について特集します。
   
 
  避妊手術とは…  
   生殖をつかさどる部分を取り除く手術。手術を受けることによって発情がなくなり、妊娠や出産をしなくなります。  
  体の変化…  
  犬イメージ画像01 卵巣(場合によっては子宮も)を摘出します。時期としては生後半年以降に行うのがベスト。最初の発情前に行うと、予防できる病気(乳腺腫瘍や子宮蓄膿症など)も多くなります。  
 
   
手術後、個体差はありますがホンルモンバランスの変化から、食欲が増えて太りやすくなるので、ダイエットフードに切り替えるなど、工夫をしてあげましょう。また、卵巣のエストロゲンというホルモンが分泌されないことから、尿もれをする子も。ひどい時は、投薬でのホルモン治療をすることもあります。
   
手術後、傷口を気にしてなめると糸が抜けてしまうだけでなく、菌が入り化膿するおそれがあるので、腹帯をつけて退院になります。抜糸までは腹帯を外さないでください。抜糸後も、たまに傷口が腫れていないかなどチェックしましょう。
   
 
  心の変化…  
  犬イメージ画像02

 手術後は発情がなくなるため、それにより情緒が左右されることなく、常に安定します。避妊手術をしても習性や体つき、脳の仕組みにメスっぽさは残っているので、オス化することはないです。しかし、太りやすくなるという点では体つきの変化があることも。

 
 
手術後は気持ちが安定し穏やかになるので、しつけをしやすくなる傾向。また、発情期のストレスがなくなりほかの犬とのふれあいも楽しめるように。

 


手術後は静かな部屋でとにかくリラックスさせましょう。あえて構わずマイペースに過ごさせて。避妊手術は病気での手術ではないので、甘やかしすぎはわがままの原因に。
   
出産後の母犬は子犬を守ろうと神経質に。頻繁に覗いたり、無理やり子犬を取り上げると、母犬は強いストレスを感じます。母性が強い子は、強いストレスを感じると子犬を隠そうと食べてしまうこともあるので注意しましょう。
   
 
     
  犬イメージ画像03次回からは男の子のワンちゃんの体と心の変化についてお話しします。秋の気配が漂い始め、季節の変わり目ですので、お体を大切になさってください。  
     
  この記事は2015年9月に制作された内容です。  
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